いつかギャフンと言わせたい

平凡な企業研究員のギャフンに向けたゆるい記録

『憂鬱でなければ仕事じゃない』なんてブラックなこと言うけど、ビジネスで勝つにはその通りだと思う。

さて、一応夏季休暇をいただいています。まとまった休みがあるときには、溜まった図書を読むに限ります。先日購入した中古本の中の一つです。


憂鬱でなければ仕事じゃない

かなりサクッと読めたので、早速レビューです。

著者

見城徹
 大手出版社、幻冬舎の社長さんです。
株式会社 幻冬舎
www.gentosha.jp


藤田晋
言わずと知れた、サイバーエージェントの社長さんです。



このお二人が、仕事をする上で乗り越えたい壁や訪れる苦悩について対話形式で語り合っています。


気になった言葉

 この本は、2011年に初版が発行されたちょっと古い書籍ですが、今でも響く言葉が沢山ありました。仕事というものは、いつの時代も根源的には共通している部分で苦悩し、乗り越えなければならないものなのだとつくづく感じました。


かけた電話を先に切るな

p20

これは、読んで字のごとくです。電話というものは、実は非常に相手のことを考えない行為であるとされています。そういえば、さいきんホリエモンさんもそんなことを言っていたような。
toyokeizai.net

まぁ、いろんな主張があると思いますが、ここでは、「自分から相手の時間を割いて電話で割り込んでいるのに、自ら切るなんて失礼極まりない!そんなやつとは良い仕事はできないことが多い」と言ったことが書かれています。

確かにそうかもしれません。肝に銘じます。


ピカソキュビズムランボーの武器商人

p76

スタンダードを極めてきた人間にしか、スタンダードを超えることはできない。

一つのビジネスに没頭し、格闘したものだけに見えてくる全く新しい風景。

いきなり成功する新しいビジネスなどあり得ない

確かにその通りなんでしょうね。そういえば、歌舞伎界でも似たようなことをおっしゃっていました。
型があるから型破り。型が無ければ、それは形無し。 | 島倉大輔オフィシャルサイト
kreo.jp

ま、そうゆうことです。自分の型はなんなのか?最近、これを自問自答し続けて嫌になっていますw

ちなみに、ピカソキュビズムとは?
acrylicrab.com

キュビズムでは一つの物体を、固定した一つの視点で描くのではなく別々の角度から見たイメージを一つの絵の中に合成していった

いわゆるピカソが描いたような絵のことを言います。なんか適当に書いているように見えるピカソはもともと精密なデッサンを極めていて、その結果、奇抜な絵が創造できたとされています。

ランボーの武器商人」という表現も同様で、ランボーというのはもともと天才詩人で、詩の世界を極めたのちに武器商人として成功したと言います。いきなり奇をてらって武器商人をやったわけではなく、本人の中の積み重ねによって、新たな何かを生み出すことにつながったということです。


んー。心にしみすぎてやばいです。。。


ふもとで太ったブタになるな、頂上で凍え死ぬ豹になれ

p82

 言葉通りなのですが、少し補足すると、人の生命活動において安定することは、かなりの幸福を得られるはずであるが、それはふもとで太ったブタになることを指します。確かに生活上は幸せでもビジネスでは死んだも同然。ビジネスで勝っていくには、頂上を目指して、頂上で凍え死ぬくらいの覚悟で行くべきだということです。

これは、仕事をする上でのモチベーションに影響すると感じました。
例えば、上層部がいくら「豹を目指せよ、おまえらー!」と叫んだとしても、本人がその気がなく、むしろふもとで安定したい人たちの集団だった場合、そうとうなギャップが生まれ、おそらく組織は思っている方向と逆行するように思います。


私が、現在抱える悩みの一つがこれです。

いかに安定志向から脱却するか。自ら気づいてもらえるようにするか。を問い続けています。
おそらく、この状態であること自体が異常で、通常のビジネスの世界なら、とっくに死んでいるでしょう。


「停滞は後退だ」というように、停滞することを恐怖だとか危機的だとか思える状況を作る必要があるのだろうと感じました。


刺激しなければ、相手の心は掴めない

p120

 これは、先ほどの悩みのアンサーワードにも聞こえてきますw

人は自分に新しい発見をもたらしてくれるものに貪欲である。


相手に「おや?」と思わせる、ひっかかりのある言葉


それはたった一言でも、自己アピールの何万語より勝る。

 見城さんには、各方面からあらゆる依頼がくるそうですが、ほとんどが自分のことばかりを述べてくるそうです。そういった依頼は、一瞬でお断りするというスタンスのようです。

 藤田さんが会食パーティなどで感じるのは、「やたらと長々と自己紹介をする人がいる」ということです。場合によっては、一方的に40分くらいしゃべり続けられるらしい。途中で話を切るのも失礼なので、一応聞くみたいです。神対応ですね。藤田さんによれば、ある程度お互いの興味が見えてきた段階、話す価値があると判断できる段階で、自己紹介を深めにやったほうがいいとのことでした。


 そういえば、先日とある異業種交流会的なもので、同じようなことを感じました。
demacassette2.hateblo.jp


おじさま方から、やたらと「私はこうゆう人間で〜」ということを話しかけられた気もします。自分がどうゆう振る舞いをしていたか、振り返ってみたいと思います。




良薬になるな。劇薬になれ

p146

 言葉通りです。良薬というのは、普通に病を治すことはできるため、普通のことをする上では重要です。

しかし、見城さんや藤田さんは、厳しいビジネス界で勝ち進むためのことを常に考え続けないといけない。そうゆう場合は、良薬くらいでは甘く、劇薬でないと突破できない、変化がない、新しくないといったことです。


最近、おとなしくなったと言われる場合があるので、ちょっと劇薬感が減ってきたのかもしれません。背中を押さなければ!



「この世あらざるもの」を作れ

p178

この世にあるものなど、わざわざ見に行こうとは思わない

この言葉に尽きると思います。本当にその通り。自分が簡単に手に入れられない、見られないものに対して人は興味が湧くということです。


だから、新しいことを生み出そうとする場合、すでに世の中に存在するものは何か、を十分に把握しておかないといけないということになります。この感覚が、実社会で戦った人とそうでない人の違いかもしれません。



ヒットは地獄の始まり

p190

(見城さん談の部分より)
多くの人は、すでに売れたものを研究して、自分も売れるものを作ろうとする。しかし、それだけでは大したヒットは生まれない。
ヒットの条件はただ一つ、どれだけ「極端」であるか。

前例のない極端なものを打ち出すのは、もちろん苦しい。ヒットを出すのも地獄、出した後も地獄ということなのだ。

やっぱ、過去の真似ではヒットはでませんよ。ただし、一応前例を見ておくことは必要ですよね。

(藤田さん談の部分より)
次のヒットを生み出すためには、より高い目標を掲げ、組織の人間すべての目線を上げさせて、みんなで強いメンタリティを共有しなければなりません。
ヒットが出ている状態が当然という意識をみんなが持っていれば行動計画はおのずと違ってきます。

これが結局必要になります。
自分たちにとって、どういった状態が健全であり、モチベーションになるのか?を問い直さなければなりません。

なんとなく仕事しているだけだと、本当に続きません。身が入りません。成長しませんよね。


反省・・・


総合的な感想

 この本は、著者の顔が随所に入っていて、言っている人の顔が見えて入り込みやすかったです。見城さんの顔がしかめっ面で怖いんで、なんとなく「もっとやれよ!」とハッパをかけられているようにも思いました。

 ちょっと前の本ですが、今私が抱えている悩みにダイレクトに答えてくれる内容でした。非常に運命的なものを感じます。こうゆう刺激に、200円で出会えるなんて、世の中金ではないのだな、と改めて思います。

 常に考え、常に情報を取りに行く姿勢であれば、何か良いものに出会える確率も上がるということでしょう。


合わせて読みたい

 結構鮮烈なタイトルなので、中身も面白かったです。でも、相反する本を並べてみました。
   
いわゆる企業を存続し続けないといけない状態になると、簡単に社員に止められると困ります。だから労働環境を良くしようとします。だから鬱は敵だ!というスタンスの本でしょうね。

一方で、一つの仕事にとらわれず、多様な働き方でやりがいをみつけよう!みたいなキャンペーンもあります。
  


何事もいろんな角度で見ていく必要があると再認識しました。



では、いつかみんなをギャフンと言わせるその日まで・・・


以上