『出世するキレ方』は、いろんな嫌な人への対処マニュアルとして持ち歩きたい。
先日、中古本屋さんで見つけた本の中で、ひときわ面白かったのがこの本です。
今回は、レビューというよりは、本の特徴というか読み方を紹介したいところ。
2013年出版のものなので、ちょっと古いですが、内容としては普遍的な部分をついていると思います。
著者
楠元 博丈
(顔写真は探し出せず・・・)
鹿児島県生まれ。大学卒業後、バラエティ番組の構成を手掛ける構成作家、舞台の脚本を手掛ける脚本家として活動。
挿絵:鈴 木 順 幸(スズキヨリユキ)
特徴的なイラストは、この方の手によるもののようです。
個人的に、タッチがすごく好きです。
yoriyuki.com
出所:http://www.yoriyuki.com/kirekata/
この本の特徴
この本の中では、「あーこんな人いるなぁ」と思える嫌な人への対処法が書いてあります。
例えば、
- 無神経な人
- 言うことが変わる人
- 陰口を言う人
- ナルシストな人
などなど。
さらに、独特な人への対応として、体臭がきつい人への対応法まであります。
(体臭がきつい人が、著者の周りには多かったのだろうか。。。)
嫌な相手への対応例
タイトルでは「キレ方」だけが書いていますが、実際には「いなし方とキレ方」が書かれています。
この「いなし方」がなかなか秀逸です。
いなし方とキレ方」について、印象に残った例を一つだけ挙げておきます。
「言うことが変わる人」への対応
言うことが変わる人の特徴は、勢いで意見を変えてしまい、変えた意見を最善だとその時点で思い込んでしまうことのようです。そのため、一見最終決定だと思えても、こうゆう人の場合は、一度寝かせることが重要だそうです。
ふむふむ、確かにそうかもしれない。。。
(身近にこうゆう人が多い気がする)
「言うことが変わる人」のいなし方
このような意見チェンジングおじさんに対する「いなし方」の例がこちら。
言うことがころころ変わるAさん
「今回の舞台での小道具は、ボディボードがいいと思っていたが、実際現場みるとボディボードはでかすぎると思うんだ。舞台監督も、サーフボードもありではないか、と言っているし、サーフボードに決定でいこうか!」
部下的な社員(いなす側)
「確かに、あの舞台の大きさならボディボードが良いかもしれませんね。ただ、サーフボードだと大きすぎますが、演出としてはうまくマッチすると思うので、一応サーフボードも用意してみるのはどうでしょうか。一旦、もうちょっと考えてみて、関係者の意見も聞いた上で判断してはどうでしょうか?」
いなし方のポイント=決定をしばらく寝かせる
といった感じです。
ちなみに、この例は私の日常的な会話を模倣しているような感じですw
もちろん、こんなうまいいなし方はできていませんが。やはり、こうゆう人って、一度決めてもまた変えていいやーって感じで、意見や決定に重みがないんですよね。だから、周りは「きっとまた変わるからほっておこう」みたいな雰囲気になり、行動に移れない。だから、何も動きがなく何も出てこない、みたいな悪循環に陥る可能性がありそうです。
これは、すぐ実践できそう
「言うことが変わる人」へのキレ方
一方、「キレ方」はこうです。
言うことがころころ変わるAさん
「今度の社員旅行は韓国にしようと思っていたがベトナムにしようと思うけど、どうかな?」
部下的な社員(キレる側)
「いいですね!韓国なんてベタすぎますし、今更感でてましたからね。みんなもそう思っていたみたいです、韓国ないなーって。社長、ナイスチョイスです!」
キレ方のポイント=前の意見をぼろかすに言う
といった感じ。
本格的なキレ方を真似するのは勇気がいりますが、このくらいマイルドなキレ方なら真似できそうです。
感想
ここであげた例以外にも、かなり「いるいるこんな人〜」といった嫌な人が登場します。読みやすさ無限大レベルで、すぐに手元に置いておきたいマニュアル的存在だと思います。先のインタビュー記事の中でも、「嫌な人が21タイプ出てくるが、世の中の嫌な人を網羅していると自負しています」というコメントがあったように、確かに嫌な人は、ここで登場するどれかに該当するような気がしています。
事あるごとに読み返したい本だと思います。
合わせて読みたい
How to 本はいろいろありますが、キレ方に関して書かれたものは珍しいと思いました。
また、上司や周りの人との付き合い方を考えるような本は複数ありましたので、色んな切り口で考える力をつけておきたいですね。