【ネタバレあり】マトリックス レザレクションズを見た。サイコーすぎる。メタバースってマトリックスのことでしょ?
※この記事は映画のネタバレを含みますので、ご注意ください。
久々に映画を一人で見ました。これは、マトリックスレボリューションズ以来のことです。
やはり、マトリックスシリーズは、一人で見るに限るのかもしれません。とにかくサイコーすぎた!
↓続きを読むを押すと、ネタバレワードが出てきますので、覚悟の上、閲覧ください。
はじまり方がエモすぎる
これは、見た人は100%思ったであろう感想。始まり方が、初代マトリックスそのものなのです。
あの音楽、あのカタカナ、あの色合い、アングル、、、すべてが。鳥肌立ちまくりっす。
さらに、最初のシーンも、「ん?トリニティなの?トリニティじゃないの?」というくらい、良い感じでぼかしてきます。さすがウォッシャウスキー監督。
シンエヴァを彷彿とさせるメタ的表現
そして、話は進んで、アンダーソン君の世界となります。これも既視感(デジャブ)ですが、すでに引き込まれます。
どうやら、キアヌ・リーヴスは、いわゆるMr.アンダーソンとして、マトリックスという超ヒットゲームを生み出したゲーム会社で働いているようです。そして、そのマトリックスを作った張本人として、いろいろともてはやされている様子。
ただ、現実のような夢に襲われ、精神科医に通っています。そこで処方されているのが「青いピル」です。
これでもか!というくらい大量摂取しちゃう当たりは、極端で面白い。
これも、かなりのオマージュ。というより、こうゆうのを「メタ的表現/発言」というみたいです。
マトリックスレザレクションズの場合、「マトリックスという映画の中で、マトリックスという存在を主人公が語ったり、マトリックスで登場するキャラクターやモノを扱っている」といったことでしょうか。
トリニティーがネオを助ける大きな意味
いろんな解説サイトでも語られていますが、今回は、実質的にはトリニティーが主役だと思っています。
世相を反映しているというか、ジェンダー平等への痛烈な社会風刺だと感じました。
とにかく、トリニティーのマトリックス内(仮想現実)での暮らし方が、「古典的な女性像」を象徴しているからです。
ネオの呼びかけに徐々に耳を傾けつつも、今見えている幸せ(幻想)から、目を背ける感じや、思い切って、守るべき(とされている)家族を振り切って、自分の心に素直になるあたりが、とても現代的でした。
これも、エヴァンゲリオンでありましたよね。。。
本質的には、エヴァとシンクロしてんのかな。。。
アーキテクトからアナリストへの変化
これは、個人的には大好きでした。
やはり、前回までのマトリックスというのは、アーキテクト(構築する人)が必要で、世界を7回作り変えながら、アップデートしてきた。
ただ、今回は、アナリストなのです。これって、データアナリストを示唆しているのだろうと勝手に思っています。
以前までは、マトリックスという世界を、いかに現実的な世界にするかを「作り込む」という意味で、アーキテクトが重要だったと思っています。
一方、モノがあふれ、価値観が多様になった現代(または8代目のマトリックス)では、単なる物質的な構築だけではなく、感情へ寄り添った分析(アナリティクス)が重要で、かつ現実社会でもデータによる支配が進んでいることから、こういった設定が出てきたのではないかと思っています。
ちゃんと時が経っていたマトリックス
この件は、随所に現れているのですが、いろんなキャラが年をとっていました。とくにナイオビ。。。普通、生きてなくない??
そして、ネオもトリニティーも、老いをちゃんと感じました。
煉獄さんの言葉を思い出しますね。
「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ。 老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく 尊いのだ」
泣けてきた。。。。
さいごに
映画の上演時間は、2時間半という長丁場でした。なのに、飽きない、ずっと面白い。さすがマトリックスです。
途中、カンフーシーンがしょぼかったり、映像のインパクトがそこまでないなぁと思ったりしましたが、これも監督の意図だとすぐわかりました。
だって、リローデットの時とか、映像やばかったすもん!その時より劣っているってことは敢えてやってるにきまってるやん!
そうゆうのをわからずに、単純に「今回は映像に迫力がなかった」とか「バレットタイム少なかった」とか「キアヌ遅すぎ」とか言う方々は、もう一回、初代マトリックスから出直してくださいwww
ちなみに、映像体験を楽しむとしたら、マトリックス以降では以下の作品がオススメです。