【QGIS】レイヤ表示スタイルとラベル変更
前回の「 QGISにデータを読み込む」では、とりあえずありものシェープファイルを読み込んで表示してみました。ただそれだけをしたのですが、これがGISを始める第一歩であることは間違いないのです。しかし、これだけでは「なんのこっちゃねぇ」ので、いろいろと編集(アレンジ)してみます。では今日の目指すところはこちら。
これは、QGISに読み込んだデータの色や線の太さなど(スタイル)、表示名(ラベル)をアレンジした後の一例です。これらを変更するには、レイヤのプロパティから入っていきます。プロパティは、変更したいレイヤを選択肢右クリック(Macならダブルフィンガータッチ?)で出てきます。
1.スタイルの変更
まずはレイヤのスタイルを変更してみます。今回は、使用している日本地図のシェープファイルに格納されている各市区町村ごとの人口データを用います。人口が多いほど濃い赤色、少ないほど白色という形で表現してみます。とりあえずこのようにしてみます。
最初のタブ「段階に分けられた」っていうのは、数値が入っている項目に対して、段階に分けて表示を返るという意味です。デフォルトは「共通シンボル」、その他に「分類された」というのがあります。詳しくは説明しませんがいろいろやってみてちょ。
色階調は、見た感じわかりやすいですが、表示するグラデーションのパターンを選択します。
右中央の"モード"というのは、少し統計的な知識が必要かもしれません。デフォルトは「等間隔」となっており、分類数に応じて等間隔で数値を分けていきます。例えば、最大値が100のデータを分類数5で分けると、0〜20、20〜40、40〜60、60〜80、80〜100といった具合に単純に5段階に分けます。一方「自然なブレーク」では、データの分布を判断して違いがわかりやすいように段階に分けてくれます。今回の人口データであれば、東京などの大都市に人口が集中していますので、等間隔だとそれらの都市だけが赤くなってしまいます。そうすると、本来確認したい各地の相対的な差が見えにくくなりますので、「自然なブレーク」を選択してみます。この辺の違いは、後々試しながら語れたら幸いです。
2.ラベルの変更
ラベルとは、レイヤに格納されている名称などのデータを表示する機能です。これがあると一気に地図っぽくなる感じがします。これもプロパティ内に"ラベル"というタブがあるので選択します。以下のように設定してみました。
さらに、"バッファ"を選んで、文字の周りに白い背景を足してみます。
んで、OK押すとラベルが表示されると思ったら、、、
ありゃ??文字化けしてますよ!お兄さん
スタイルとラベルの設定は問題ないのですが、文字化け解消のためのQGIS自体の設定が必要なようです。解決法は別記事にて記録していますので、ご参照ください。
解消した結果はこれ。すっきりしました。。。
では。
参考
---- QGISシリーズ一覧 -----