『転職の思考法』は、転職する気がない人ほど読んだ方が良いかも。


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実は、キャリアに迷っています。そんな時期に書店に平積みされていたのがこの本。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

早速レビューしていきましょう。




著者

北野 唯我(きたのゆいが)氏

結構硬いイメージの写真が多いですけど、本当は柔らかい雰囲気の人っぽい。

ご本人のブログ
yuiga-k.hatenablog.com

その他の記事
gendai.ismedia.jp


ざっくりレビュー

結構な方がすでにレビューを書かれています。

oreno-yuigon.hatenablog.com

そうなんです。
この本は、「転職しようかなぁ」とか思っている人が手に取ると、ほぼ間違いなく転職を決断しちゃうんじゃないでしょうか。

それぐらい、問いかけるパワーがすごいです。


一生食えるかどうかは、「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まる

P31

君の給料はなぜ発生する?

「なぜって、会社から言われたことを、ちゃんとやってるからでしょうか?」

「それが、上司を見て働く者の発想なんだよ。全く違う。給料は、君が『自分』という商品を会社に売り、会社がそれを買うから発生している。あくまで売り込んでいるのは君なんだ。

〜中略~

マーケットバリューを理解するには、先ず自分を商品として考えることだ。」

そうなんですよね。普通に会社員してると、上司に仕えることが仕事たと勘違いするようにやります。上司が全て!上司の言うことは間違いない!みたいな感覚になったら要注意ですよね。特に本社系の仕事はなおさらたと思います。


君はどんな人間になりたいか?

p34

「たとえば、目の前に3人の男がいたとしよう。君はどの人間になりたい?」

  1. どんな会社からも必要とされる、高い技術力を持った人間
  2. どんな人間とも仲良くなれ、可愛がられる力を持った人間
  3. とくに才能がなくても、安定して給与をもらい続けられる人間

これらは、マーケットバリューを構成する3要素だそうです。みなさんは、どの人間になりたいと思うでしょうか?

上の3つが、以下の3要素に直結しています。

  1. 技術資産
  2. 人的資産
  3. 業界の生産性


一つずつ見ていきましょう。

1.技術資産

簡単にいうと、価値を生み出せる技術力のことだとされています。
これは、「専門性」と「経験」でできているらしいです。

自分がやってきた職種を振り返り、そこに自分だけで生み出せる価値がありそうな専門性が技術資産ということのようです。


2.人的資産

p44

「どの業界にも、人脈だけで仕事を引っ張ってこれる人がいる。その人だから動いてくれる社内の人や、指名で仕事をくれる人間。これが「人的資産」だ。

俗にいう、「人たらしの天才肌」といったところでしょうか。
確かに、生まれ持った営業センスのあるような人は、人懐っこくて誰とでも仲良くなれたりしますよね。羨ましいなと思いますが、それこそが人的資産を形成するのかな。

(天性の人たらしセンスは、本だけでは得られないでしょうけど・・・)


3.業界の生産性

最も重要なのが、この「業界の生産性」だと感じました。

p46

「いくら技術資産や人的資産が高くても、そもそもの産業を間違ったら、マーケットバリューは絶対に高くならない。なにせ、最大20倍のも違いがあるからな。個人の資源や努力で覆すのは非常に難しい。」

ここで、20倍と言ってるのは、産業別の平均給与を指します。同世代でも、就職する産業によって、最大20倍も差が出てしまうとのこと。おそろしいですね。

www.nenshuu.net

・・・確かにそのようですね。辛いけど受け入れるしかありません。

ポイント=どんなに頑張っても成長の見込める環境に入らないと伸びない

日経業界地図 2019年版

日経業界地図 2019年版

(こうゆう時に業界地図は参考になるかもしれない?)

他人の作った船に、自分の人生を預けるな

p74

彼らは雇われることが当たり前だと思っていて、何も努力をしてこなかった人々だ。楽をするために勉強してきた人間は、楽をするために就職する。安定して給与がもらえること、それだけがモチベーションだ。そんな奴らが努力するか?彼らにとっては就職することがゴールだったんだよ」

そうなんですよね。どうしても会社にいると、いろんな人がいます。こんなにモチベーションが低い人もいることは事実です。

ただ、このような人たちが、入社当時からそうだったとは思えません。おそらく、入社後のギャップや上司との関係がうまく行かず、何かを諦めてしまったのだと私は考えてます。

だから、そんな人が増えないようにしてほしいし、自分が関われる状況なら、そうならないようやしたいですよね。

絶対読むべき日本の名作 蟹工船

絶対読むべき日本の名作 蟹工船

蟹工船こそ、まさに他人が作った船だ)

伸びる市場の中から、ベストな会社を見極める

p100

『転職は裏切り者のすることだ』と言われました。」

「真逆なんだよ。会社にとっても社会にとっても」

「真逆?」

「よく考えてみろ。転職しようと思えばできる人がたくさんいる組織と、転職したくてもできない人間、それどころか今の会社にしがみついて足を引っ張るような人間だらけの会社。どちらの会社が強いと思う?」

そりや、後者ですよね。さらに、続きます。

「いつでも転職できるような人間が、それでも転職しない会社。それが最強だ」

これにはぐうの音も出ませんね。論破された感があります。
確かに、どこでも活躍できる人材が社内にたくさんいる会社は、きっとみんなが前向きであり外向きで、成長意欲に溢れている気がします。
しかも、それを良しとしている社内文化や、きちんと評価されているのでしょう。でないと、そんな人が残る理由がありませんからね。


前回のサイボウズ青野社長の本でもそうゆうことが書かれていましたね。
demacassette2.hateblo.jp


転職の面接での質問例

これは、転職を考えている人向けの実践的な内容です。

p104

「面接の場では、次のことを聞くのがいい」

  1. どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?
  2. 今一番社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か?なぜ活躍しているのか?
  3. 自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?

この三つを聞いた上で、自分が社内で活躍できるイメージが持てればOKだそうです。

確かに、なんか納得感ありますんね。これを聞かれた社員側もドキッとするんではないでしょうか。
キラークエッションですよね。

(参考に、面接攻略本も見ておくと良いかも)


転職は悪は、努力を放棄した者の言い訳にすぎない

p152

「いいか、転職が悪だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳にすぎない。人間には居場所を選ぶ権利がある。転職は『善』なんだよ。個人にとっても、社会にとっても」

まさにそうですよね。
「転職しよう!」と思っている人って、別にその会社でなくてもやっていけそうだという選択肢を自ら努力して考えていたという証ですよね。

転職に向いている人 転職してはいけない人

転職に向いている人 転職してはいけない人

(一応、向いているかどうかは確認したい)


転職後期に生まれる「今の会社に残ってもいいかも」という迷い

p182

「転職活動も終盤を迎えると、様々なことを言われる。どんな人間でも迷いは生じる。当然の話だ。だが、その時に思い出すべきことは、最初の目的なんだよ。そもそも君が転職する目的はなんだったんだ?」

こんな葛藤に苛まれる瞬間があるそうです。そうゆう時は、原点回帰しましょう。

また、自分がいなくなったら、会社が困るのではないか?という悩みも生じるかもしれません。
絶対に会社は困りません。所詮会社なんて自分がいなくてもうまく回るようになっているそうです。

ただし、小規模の個人商店のような業態は別だと思いますが・・・

事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本

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パートナーへの相談は「共感」が命

これがいちばんのハードルになるでしょうね。

191

「何事もロジックだけではうまく行かない。大事なのは共感できる分脈で説明することだ。」

説得する相手は、企業の社長ではなく、恋人だからこそこういった配慮が必要なのでしょうね。

パートナーへの相談で大事な3つのこと

  1. ロジック
  2. 共感
  3. 信頼

なぜ転職するかをできる限り説明すること。例えば、大きな会社に務める人が、小さな会社へ転職しようとしたとしよう。給与は8割になる。彼には妻と子供がいる。この条件だと、パートナーは反対するだろう。

〜中略〜

パートナーから共感を得るためには必ずお互いが同じレベルで理解できる言葉や比喩を使って話せ。ただでさえ戸惑っている相手をマーケットバリューやライフサイクルという単語で混乱させてはいけない。

ここは、本当に丁寧な説明や対話が必要だと思います。もしパートナーが同じ業界で働いているなら、少し説明が楽になるかと思います。
そうでない場合は、子供に説明するくらいの気持ちで向かい合うことが大事だと思います。

楽しくない仕事をする人間は結局、金に雇われている

p209
もし給料が半分になっても、あなたは今の仕事を続けますか?

みなさん、どうでしょうか?もしやめるという人がいたら、完全に金のために働いていたということがはっきりしますね。

好きなことをやっていない人間から先に消えていく可能性すらある

これはどうゆうことでしょうか?

君は働かなくていい、となったら次の三つのうちどれを選ぶ?

  1. 仕事として好きなことを続ける
  2. 仕事は最小限にして、趣味に打ち込む
  3. 嫌々ながら今の仕事を続ける

本音では、1か2を選びたいが、多くの人は気持ちを抑えて3を選んでいるのではないでしょうか?
しかも、3を選ばざるを得なかった人に限って、「転職は悪だ」とか「裏切り者」とか言ってきそうですよね。そうゆう人は、無視無視ですよー。

p212

だが、これまて嫌々で仕事をしていた人が、いきなり好きなことを探すなんて、簡単なことではない。加えて、それを仕事で実現するなんて至難の業だ。

実は、やりたいことを見つけるってめちゃくちゃ難しいことだと思います。よく、自分探しの旅に出るという人がいますが、それはそれで良いと個人的には思います。おそらく、一度自分を俯瞰的に見る機会がないと、自分を見つめ直すことは難しいと思います。

そのための世界一周旅行なら、僕は大賛成ですね。

やりたいことだけして生きていく―「叶える力」を引き寄せる50の法則

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人生は、「本当にやりたいこと」だけやれば、必ずうまくいく

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さいごに

実はこの本を最初に読んだ時期には、転職活動が終わっていました。だからこそ、(ちょっと迷いがあったからこそ)この本が目に入ってしまったのだと思います。この本に書かれていることは、大袈裟かもしれませんが95%は心に刺さりました。本当に思うところが多すぎます。

それ故に、転職を考えている人にとっては、背中を押す本になってしまうでしょう。
一方で、転職なんて全く考えていない人にとっては、自分の今の仕事やキャリアプランを見直すきっかけになると思います。

働いていれば、(生きていれば)なんらかの壁や悩みにぶつかります。これを一人で抱え込むのは、精神衛生的に健康ではありません。時には、本に救われることもあるでしょうから、そういった人にオススメですね。

(読了時期:2018年11月)

参考資料

この時期には、人生見つめ直す系の本をたくさん立ち読みしました。。。

死ぬこと以外かすり傷

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採用側のホンネを見抜く 超転職術

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天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

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