『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』がただただ羨ましい
先輩から借りっぱなしの本を読みまくるweekです。
かなり、借りっぱなしにしているので、早めに返さないとやばいです。
その一つがこちら。
- 作者: 山井太
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: 単行本
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スノーピークといえば、こんなテントや
スノーピーク(snow peak) テント アメニティドームS [3人用]
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- メディア: スポーツ用品
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スノーピーク(snow peak) 焚火台 M [3~4人用]
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2013/10/25
- メディア: スポーツ用品
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値段もハイセンス!
どうやら好きなことだけを仕事にしているらしく、羨ましい限りなので、読んでみました。
著者
山井太氏
1986年に株式会社スノーピークに入社し、アウトドアをライフスタイルととらえ、スノーピークをオートキャンピングブランドとして展開。 オートキャンピングのパイオニアメーカーとして日本のアウトドアシーンを革新する。 1996年に社長に就任。国内での全国展開はもとより、北米・ヨーロッパ・アジア・オセアニア地域に営業を展開し、日本からの情報発信を行う。 創業以来貫き通す「自分たちもユーザーである」との原点から、ミッション・ステートメントとして掲げる”The Snow Peak Way”のもと、革新的な新製品の開発を行い、人間と自然が豊かにふれあえるライフスタイルの提案として、徹底的にユーザーの立場に立ったプロダクツやサービスを提供し続けている。 2013年には、日刊工業新聞主催「第31回優秀経営者顕彰」において最優秀経営者賞を受賞。また、2014年自身初の著書となる『スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営』を執筆するなど、精力的な活動を続けている。
出所↓
bb-relife.jp
気になるポイント
スノーピーク自体は、直営店があれば、ちょくちょく足を運んでみることはありますが、実際に買ったことはありません。私自身がアウトドアにそこまで興味がないからです。
でも、スノーボードはやるので、雪山でカップ麺を食べるためのバーナーと鍋のセットは買いたいな。
スノーピーク(snow peak) ヤエン クッカー1500 SCS-201
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2014/04/20
- メディア: スポーツ用品
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スノーピーク(snow peak) ギガパワーストーブ“地" GS-100R
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2016/12/24
- メディア: スポーツ用品
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というわけで、商品紹介も交えつつ、気になった内容をレビュー
自分が欲しいと思えるものを作る
p76
最終的に製品として出すかどうかの時の私(社長)の質問は決まっている。それは、「あなたは本当に買うのか」「あなたは本当にこの製品が欲しいのか」だ。
とにかくスノーピークで大事にしていることは、自分たちが欲しいものを作ること。あとにも出てきますが、それを考えるためには、自分たちがとことんアウトドアを好きであることが前提となります。
スノーピーク(snow peak) Myテーブルハウス UG-034
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- メディア: スポーツ用品
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よく言われる、マーケットインのやり方ではないということかな。
本文中でも、「マーケット調査はしない」と要所要所に書かれていました。
とは言いながら、おそらく社員の一人一人がマーケッター(無意識にユーザー目線で世の中をみ続けている)ので、あえて金をかけてのマーケット調査が必要ないという解釈の方が正しいかもしれません。
採用の条件は、「アウトドアがライフスタイルであること」
p147
履歴書の趣味の欄に「キャンプ」と書いてある程度では、採用するのが難しい。
(中略)
スノーピークに関心がない人は採用しない。最初からどんなブランドかについて、わかっている必要がある。
(中略)
「キャンプに1、2回行ったことがある」というレベルの人が面接を通過するのは難しい。「アウトドアがライフスタイルである」ことが最低条件だ。
アウトドアがライフスタイルって。ここまで言える就活生だったら間違いなく採用されるでしょうね。やはり情熱が大事。
そういえば、パチンコが好きでパチンコ作るメーカーに就職した人がいましたが、すごく生き生きしていましたね。
これって実は仕事をする上でも最も大事なポイントですよね。やはり自分が欲しいと思っているものに携わっている方が、圧倒的に生産性は上がるかと思います。
スノーピーク(snow peak) チタン ダブルマグ 300 [容量300ml] フォールディングハンドル MG-052FHR
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: スポーツ用品
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一晩を空港のベンチで一緒に過ごせるかどうか
p147
面接のポイントのうち、周囲との関係について、実は銃数年ほど前までは「能力があれば、人間性はそれほど重視しなくてもいいのではないか」と思っていた。しかし、こうして採用した人がなかなか活躍できなかったという経験を経て、今は周囲に対して心理的なメリット、例えば「温かい人」とか「いいやつ」「ほっとする」など、なんらかの形でプラスなことを与えられる人でないと、うまくいかないと思っている。
確かにそうですよね。能力は高くても、周りに悪影響や不協和音をもたらす人はいて欲しくないです。
ま、そうゆう人結構いますよね。変に実力主義で、群れを嫌ってる風の人。。
でも、本当は群れたいくせに。。。とか思ったり。
グーグルは採用にあたって、ボードメンバー全員が「アクシデントがあって一晩を空港のベンチで過ごさなければならなくなった時、この人と一緒にいられるかどうか」を採用の基準にしていると聞いたことがある。スノーピークでは人間性を見るにあたって、この手法を参考にしている。
グーグルでの採用の話、本当にそう見たいですね。
toyokeizai.net
確かに、危機的状況で助け合えるか、相手を思って行動できるかというのは人間の基本的な安心につながると思います。おそらく、人には2タイプいると思っていて
- 相手を蹴落としてまでのし上がりたいタイプ
- 相手と一緒に高め合いたいタイプ
かなと。
極端ですけど、だいたい話を聞いていると分かる気がします。
言い方を変えると、Give & Takeは1番の人。Give & Giveができるのは2番の人という解釈をしています。
場合によっては、2番の人は「いい人で損している」とか思われがちでしょうけど、個人的には人生トータルで考えた時、「そうしておいてよかった」と思って死ねるのではないかと思います。
- 作者: 緒方俊雄
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2017/07/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 曽野綾子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2002/08/01
- メディア: 文庫
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「自由」であることの厳しさとやりがい
p183
マネジメントの観点から、スノーピークをあえて一言で表現するとすれば「好きなことだけを仕事にする」経営と言えるかもしれない。これは「好きな製品だけを作る」ブランドと言い換えても良いだろう。
そう言い切っているところが、ぶれなくて素晴らしいです。そしてそれを体現している。
「自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できるモノやサービスを提供」というミッションステートメントに従って、世の中にない製品を作ってきた
ここで、でてきたミッションステートメントという言葉については、別途記事を書きたいと思っています。
bizhint.jp
つまりは、「自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できるモノやサービスを提供」という絶対的な方針を元に、迷ったときは判断するということのようです。もし選択肢が2つあって、このミッションステートメントに合わなければ、無理に選ぶ必要はないとまで言い切っています。
それくらい、ミッション(使命、方針)は重要ということですね。
- 作者: パトリシアジョーンズ,ラリーカハナー,Patricia Jones,Larry Kahaner,堀紘一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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さいごに
昔の世代の人から言わせれば、「なにをぬるいことを言っている?好きなことだけを仕事にできるわけがない」という言葉が降りかかってきそうなタイトルです。
しかし、2010年くらい(感覚的に)からは、かなりこういった生き方、働き方が一般化してきたように思います。この著書は2014年発行ですが、これくらいの時期にはいくつかのフリースタイルワークの本も出ていました。
冒険に出よう (U25サバイバル・マニュアル) (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)
- 作者: 安藤美冬
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2012/11/29
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ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/03/16
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最近では、ユーチューバーとかクラウドワークとかかなり働き方(お金の稼ぎ方)が変化しています。
そんな中で、一アウトドアメーカーであるスノーピークの経営方針が注目されたことも理屈にかなっています。通常、好きなことだけをやっている=個人事業主 というイメージが強いのですが、スノーピークはれっきとした会社ですから、その点がすごいなと思いました。
海外では、グーグルやアマゾン、アップルなどがそれに該当するのでしょうが、日本の文化として、そういったことを良しとしない風潮が未だにあるように思います。我慢してなんぼ、上の言うことがすべて、とか。もちろん正しい場合もありますが、今のご時世の人を動かす動機付けにはならないと感じています。
やはり、きれいごとには見えますが、徹底的に好きなことに打ち込む環境に身を置いて、それを極限までやりきることが重要なのだろうと改めて感じました。
あとは、とりあえず、キャンプに行こうかなと。。。
参考リンク
やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
- 作者: アンジェラ・ダックワース,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/09/09
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スノーピーク(snow peak) たねほおずき もり ES-040R-GR グリーン
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2016/12/24
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スノーピーク(snow peak) ほおずき つち ES-070BR ブラウン
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2014/04/20
- メディア: スポーツ用品
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スノーピーク(snow peak) ケトルNo1 CS-068
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2012/03/12
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スノーピーク(snow peak) ペグハンマー PRO.S N-002
- 出版社/メーカー: スノーピーク(snow peak)
- 発売日: 2012/03/12
- メディア: スポーツ用品
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