『400のプロジェクトを同時に進める佐藤オオキのスピード仕事術』(佐藤オオキ, 2016年2月)


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またまた、とある人から書籍を拝借。ひろゆきホリエモンに続き、今度は佐藤オオキさんです。

※11月26日、再編集。まさかの本のタイトル間違っていた。失礼いたしました。



著者

佐藤オオキ

(出所)
佐藤オオキがデザイナー部門1位に、英デザインサイト「dezeen」がランキング発表 | Fashionsnap.com



なんとなく、クリエイター系の人ってご自身の名前をカタカナやひらがなにしがちなイメージがあります。これって、クリエイターあるあるですか?


例えば、
ナガオカケンメイさん
鈴木おさむさん
オダギリジョー
などなど、他にもいらっしゃるのでしょうね。


所属

nendo
nendo

「コンセプト」ページから拝借

小さな「!」を人に感じてもらうこと。

私たちの日常には、たくさんの小さな「!」が見え隠れしています。

ただ、それに気づかなかったり、気づいても無意識に、

頭の中でリセットしてしまうことが多いのです。

でも、そういうささやかな「!」こそが、

一日一日を、豊かにしてくれているのだと思います。

だから、私たちnendoは、それらをそっとすくい上げ、

わかりやすいカタチにすることで、日常に還元していきたいと考えます。

nendoのデザインに触れた人に、小さな「!」をじわじわっと感じてもらうこと。

それがnendoの仕事です。

ところで、なんでnendoなんでしょうね。



代表作

サクヒン」ページ(2017年)から拝借
www.nendo.jp
www.nendo.jp
www.nendo.jp
基本、白っぽいものが多いように思います。


また、本の中では、身近なところだと以下のものかなと。
「アクオ」(ガム)のパッケージデザイン

IHI」の広告ビジュアルma-times.jp
IHIに今も息づくシントーイズム ―日本の「モノづくり」を元気にするために


「ツマミグイ」店舗デザイン
getnews.jp

って、今は閉店してるんかい!
あきんどスシロー/ツマミグイ、七海の幸の全店を閉店(2016.08.29)|流通ニュース

ま、これはデザインのせいとかではないと思いますけど、現実は厳しいものですね。


気になる部分

やはり、これまで読んだ本と系統が似ているため、特に気になった部分だけピックアップ
demacassette2.hateblo.jp
demacassette2.hateblo.jp
ほとんど同じようなことを言っているような。。。

モチベーションをコントロールしようとしない

p37
これはなかなか刺激的です。本の中では、

モチベーションは意識的に「下げることはできても上げることはできないもの」だと思っています。
ですから、心がけているのは「モチベーションを下げてしまわないようにすること」です。

(中略)

もし「あまりいい案を考えつかなくなった」「少し飽きたかな」と感じたら、できる限り速やかに、その案件について考えるのをやめます。

なるほど、潔いですね。
こうゆう切り替えが必要なのかもしれません。

頑張っても上がらないモチベーションという生き物に対して、一生懸命働きかけても、上がらないものは上がりません。
上がってくるのを待つ事が健全な考え方というものなのでしょうね。


強力なモチベーションを作る15の習慣 (フォレスト2545新書)

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こうゆうのは、あまり有効ではないのかも。

大切なのは、選択肢の中から「2つに絞る力」

p67
これも言い得て妙だな、と思いました。

問題を解決するステップを最初から考えると、まず求められるのは選択肢を広げる能力です。
(中略)
しかし、選択肢を広げる力について言えば、経験さえ積めば比較的誰でも身につけやすいと思います。問題は、たくさんの選択肢の中からいかにスピーディーに2つに絞るか。
「AかDしかない」というところまでロジカルに詰めて考えられれば、プロジェクトの成功は見えたも同然といっていいかもしれません。

んー、これはなんとも納得してしまいました。
確かに、年配の方で、風呂敷を広げるのが得意な人は多いですね。
「全体を見よう!」「まずは全体を把握してから!」「これは問題の一部だよな」
といった塩梅です。

しかし、その先がない人は確かに多い。というより、その先を求められてこなかったのかな?と思えるくらい、言うだけ言って自分では絞り込めない人が多い気がします。そうならないように、今から鍛えておこうかと思います。



コンペには参加しない

p86
コンペ自体には、新しい依頼主との出会いや接触のチャンスとして活用の余地はあるといういい面はあると言及した上で、参加しない理由を以下のように述べています。

コンペに参加しないのは、指定された条件に基づいてその範囲内で提案をするというやり方では、本当の意味で相手の期待に応えられるアイデアは出せないと思うからです。

コンペにはいろんな形があると思いますが、基本的には提示された条件に対して、各提案者が色をつけて提案するというタイプが多いでしょう。その場合、提示された条件以外を深堀りしたり、ヒアリングすることが難しいというデメリットがあります。

そうなると、本の中でも書かれているように「コンペ受けする案」「相手先で受け入れやすそうな案」などが提案の方向性として浮上しますよね。それだと真の期待には答えていないというところで、コンペには参加しないスタンスをとっているようです。

これも納得できます。
ただし、やはり会社が大きくなって、そうゆう選択肢もできるようになってきたから言えることではないかな?感が否めませんよね。

小さい会社だとそうゆうこと言ってられないと思いますので。ただまぁ、目標としてはそうゆう立ち位置で仕事していければ本物の証拠かもしれません。

設計事務所がコンペ・プロポーザルに勝つ! マニュアル

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コンペに勝つ!

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建築系は、コンペが中心だったりする。


うまくいかないプロジェクトの見分け方

p88
これは、端的に示されています。なんとなく、そう思う部分もあります。

それは、「着地点が見えないままスタートしたプロジェクト」です。

例えるならば、
目的地が決まっていないのにとりあえず飛行機乗っちゃった!
こんな感じでしょうか?

かつての電波少年のような番組ならそれでもよいのかもしれませんが、仕事では無理です。

実際の仕事でもよく出くわします。一番やばいやつです。できれば関わりたくないやつです。でも、そうゆうのに限って、なんか私に話が来たりします。人間の情もあり、断れない場合もあります。

そうゆう仕事の仕方をしている人の口癖は、「走りながら考えるんだよ!」です。これいう人に、ろくな人はいませんよ。ただし、突き抜けた人の場合はその限りではありません。

走りながら考える 新規事業の教科書

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仕事がうまくいく7つの鉄則 マツダのクルマはな ぜ売れる?

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為末さんは、まさに走りながら、ではありますけどね。


すでにあるものを転用する

p140
本の中では、眼鏡市場が発売している「ゼログラ」の事例を紹介しています。
つまり、何でもかんでもゼロベースで考える必要はないということです。

もちろん、プロジェクトによっては、完全なゼロベース思考が必要なものもあるかと思いますが、多くの場合は、ある程度既存の応用があってもいいものだと思います。

難しいと思うのは、「今回のプロジェクトで個性を出す部分はどこなのだろう?」というコアな部分の見極めではないかと思います。

そのためにも「すでにあるもので転用できるものは何か」という思考を持ちつつ検討をできればよいのでしょうね。

コピペしていい部分とそうでない部分は知っておくべき知識ですね

(自分たちの)魅力を発信するために積極的に投資する

p202
なんか、これはネンドという会社、ブランドの動きを見ていれば分かる気がします。どうやら創業1年目から、世間に自分たちを発信することに投資をしていたようです。これは、私もとても大事なことだと思います。

あと、量子力学の話で、「観測されなければ存在したことにはならない」といった趣旨の言葉があります。
個人的に好きな言葉でして、いくら頭の中でいいアイデアがあっても、それを誰かに言ったり、形にしないと世界には存在していないも同然だということです。


この本でそんなこと言ってました。

はみだす力

はみだす力

(読んだのにレビューしていないことに気づく!)


スタッフの長所を伸ばすことに専念する

p207
いい言葉ですねー。

そうなんですよ、短所を補うより長所を伸ばせ!というのはよく言われることですよね。
本の中でもありますが、やはり自分が得意とするところを伸ばしていったほうが結果につながりやすいと思います。

無理に、弱点を補うことに集中するより、長所を伸ばす中で、次第に短所も無くなっていくのではないかと思います。




感想

読み始めの段階では、「なんて機械的な考え方なのだろう」と偏った見方をしていましたが、最終的には「とても人間的で生々しい経験をしてきた上で、こうゆう思想になったのか」という考えに落ち着きました。先入観を持ってしまいすいません。。。

やはり、多くのプロジェクトを同時に進めていく人には、何か人間的な魅力があるのだろうと想像しています。その一方で、仕事はきちんとこなしていきますので、ある意味合理的で機械的なやり方も仕方がないと思われます。

その中で、ついていくスタッフが人間らしく働けるよう、「長所を伸ばすことに専念する」といった観点で人材育成をしている側面がとてもよかったです。

仕事術シリーズは一旦終わりかな。

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