『無敵の思考』誰でもトクする人になれる コスパ最高のルール21
会社で親しくしている先輩の机に置いてあったので、
「読みたいです」と言ったら、「君は読むべきだね」とすんなり貸してくれたのがこの本。
無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21
- 作者: ひろゆき
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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コスパ最強の21のルール
副題のがこれです。
この本の主題は、「いかにトクな選択をするか」「いかに迷うことを少なくし、悩むストレスを最小にするか」だと感じました。
気になった部分だけ抜き出しておきます。
ルール4 ものづくりをする
このルールは、以下の言葉に集約されています。
幸せになれるかどうかは、消費者のままかクリエイターになれるか、ということでも分かれると僕は思っています。
つまり、何かを消費して幸せを感じるというのは、あくまで誰かがつくったものを受け取ることでしか幸せを感じていないということ。これではお金を失うばかりで、幸せを得るためにお金を稼ごうとしている状態になります。
一方、クリエイターになるということは、自分が作り出す何か(文章を書いて幸せ、絵を描いて幸せ、写真を撮って幸せ等)によって、幸せを感じているということです。それで食っていければ、なお幸せでしょうね。
「これだけしていれば満足」という状態を作ることも大事だと。
それが、「ボーとすること」でも問題無し。確かに、何かをしていないと焦りを感じる人っていますが、それって幸せそうに見えませんよね。
- 作者: ヘレン・ラッセル,鳴海深雪
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2017/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 発売日: 2017/10/13
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- 発売日: 2016/02/26
- メディア: Kindle版
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ルール9 仕事の「選び方」を間違えない
ここでは幾つかキーワードを抜粋
- 年収で選ぶとろくなことはない
- 一度やめて戻って来た人が多いという会社は、結構いい会社が多い
- 会社を辞めることで安定やキャリアに傷がつくというのは幻想
- もともと優秀だったやつは、会社に入って揉まれて、面白さの角が取れてしまっている
この辺りが響きました。特に4つ目のやつは、会社にいると強く実感します。
いわゆる大手企業で出世する人は、上司の言うことを忠実に聞いて、それを実行していく人たちです。会社勤めが10年を超えてくると、これが如実に差として現れてきます。
会社というのは、上位方針が打ち出された際、それに無意識で従って行動した人が好まれます。その行動の結果、あらゆる部署に無理を強いたり、極端な話、退職者が出ても、それは上位方針を忠実に執行した結果であるため、お咎め無しでしょう。
上位の人間が満足するような結果を出せば良い世界なのだな、と最近痛感します。
大きな企業に勤めるものに、自身の意思による選択はほぼありません。もし、変な正義感を出して、抵抗しようものなら、出世コースからは外れてしまいます。多くの日本企業のサラリーマンは、きっとそうゆうものなのでしょう。
ただし、時代は大きく変わりつつあります。「もともと優秀だったやつは、会社に入って揉まれて、面白さの角が取れてしまっている」とヒロユキ氏が言っているように、今の時代はエッジの効いた面白さを求めているにも関わらず、優秀街道を歩いてきた人には、それがなくなってしまっている。
だから、「日本からイノベーションが出なくなった」とか嘆かれるのでしょうかね。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
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ルール13 「努力しないための努力」をする
これは、「やる目的から先に決める」ということで、例が出されています。
よく、プログラマーになりたいという人で、プログラムの本を買ってきて、最初から最後まで読む人がいます。
それは、効率が悪いと僕は思っていて、プログラムを書くことは手段なので、先に目的のほうを決めた方がいいに決まっています。
たとえば、編み物を覚える時に、編み方を全部覚えるよりも、「マフラーを作りたい」ということを先に決めて、そのために必要なことをやっていった方が効率的です。
プログラムやり出す時に、いきなり本買ってくるやつがいるのかよ!?と思っていたのですが、つい最近そうゆう人に沢山出くわしています。
近年の AIブームで、専門家でなくてもそういったことにチャレンジしようとしている人たちです。チャレンジ精神は見習うべきですが、やり方が古すぎます。プログラムというコンピュータ上で行われている作法に、紙媒体がマッチしているはずがありません!(持論)
だいたい、本を見ながら、キーボード打つのとか、やりにくいし。と考えてしまいます。
なんか、本を見ながら、やり方をトレースするのって、頑張ってる感を出すためのパフォーマンスに近いですよね。ま、結果的にやりたいことが実現すればよいのでしょうけど、あんまりそうゆう人を見たことがありません。
こうゆう本↓が並んでいる人は、効率悪い人かも!
ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装
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TensorFlowで学ぶディープラーニング入門 ~畳み込みニューラルネットワーク徹底解説~
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さいごに
かなり、主観的に気になったルールを抜き出しました。ひろゆき氏のように、いい意味で安定的な仕事を経験していない人の方が、今の時代のサバイバル術を知っていて、本当の意味で生き残るのだろうと思いました。大きな企業に勤めてしまうと、どうしてもその甘い蜜に誘惑され、それを吸い続けたいと思ってしまう側面があります。それで、人生を幸せに生きられるのであれば、誰も否定はしないのでしょうが、今の時代は大企業でも瞬く間に倒産してしまう時代です。
また、公務員だって安定とは言い切れません。私の主軸である建築分野で盛り上がりを見せているリノベーション界隈では、公務員の意識改革が課題となっています。その中で、「人口が減っていく自治体の職員=客足が減っている企業の従業員」という面白い構図を示されている方がいました。これ、かなり秀逸ですよね。こういった危機感をどれだけ持った公務員または企業の従業員がいるかによって、その組織の底力は変わってくると思います。
いくら、こういったことをトップが発信しても、聞いている側に実感がなければ、おおよそ響いてきません。やはり、一従業員として、危機感を感じるような場面に身を置けるかどうかが人生の分かれ道だと思っています。
いろんな方がレビューも参考までに。
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