いつかギャフンと言わせたい

平凡な会社員が、いつか周りをギャフンと言わせるための自分記録ノンジャンル記録。

『空き家は2018年までに手放しなさい』を読んだけど、手放す空き家がまだないよってな。

衝動買いの本を1時間くらいで読みきりました。僕にしては珍しく一気読みした感じ。これです。

空き家は2018年までに手ばなしなさい (SB新書)

空き家は2018年までに手ばなしなさい (SB新書)

なんというか、空き家にまつわる基本的な情報をまとめた本でした。ツボを押さえていて、自分の知識も重なるところがあり、読みやすかったのです。ま、内容はタイトルの通りです。2018年以降、空き家を放置していてそれが自治体が定める特定空き家に認定された場合、土地に掛かる固定資産税の低減分が無くなる(1/6がなくなるので今の6倍になる)ということで、それまでに空き家を手放す活動をしなさいということです。


また、その活動を後押しする意味でも、著者さんが運営されている「スタイルランド」、「住まいサーフィン」をゴリ押しされてましたね。

www.styleland.jp
www.sumai-surfin.com

なるほど、空き家を流通させるために必要な、相続相談→売却→買取の流れを包括しているようなサイト群ですね。すばらしい。

ちなみに現行の空き家特別措置法によれば、
www.mlit.go.jp

空家等対策の推進に関する特別措置法(平成 26 年法律第 127 号)の概要

施行日:平成27年2月26日(※関連の規定は平成27年5月26日)

背景

適切な管理が行われていない空家等が防災、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしてお り、地域住民の生命・身体・財産の保護、生活環境の保全、空家等の活用のため対応が必要(1 条)
参考:現在、空家は全国約 820 万戸(平成 25 年)、401 の自治体が空家条例を制定(平成 26 年 10 月)

「空家等」とは、(2 条 1 項)

建築物又はこれに附属する工作物 であって居住その他の使用がなされていないことが常 態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着する物を含む。)をいう。ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものを除く。

「特定空家等」とは、(2 条 2 項)
  1. 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
  2. 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
  3. 適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
  4. その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

にある空家等をいう。

特定空家等に対する措置(14 条)

特定空家等に対しては、除却、修繕、立木竹の伐採等の措置の助言又は指導、勧告、命令が可能。 さらに、要件が明確化された行政代執行の方法により強制執行が可能。

固定資産税等の住宅用地特例に関する措置

「特定空家等に対する措置」に関する適切な実施を図るために必要な指針 (ガイドライン) 第1章2(1)のハ)
「特定空家等」に該当する家屋に係る敷地が、固定資産税等のいわゆる住宅用地特例の対象であって、法第 14 条第2項に基づき、市町村長が当該「特定空家等」の所有者等に対して除却、修繕、立木竹の伐採その他周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置をとることを勧告した場合は、地方税法(昭和 25 年法律第 226 号) 第 349 条の3の2第1項等の規定に基づき、当該「特定空家等」に係る敷地につい て、固定資産税等の住宅用地特例の対象から除外される



上記の下線部が、『空き家は(2018年までに)手放しなさい』の理由になっているところですね。

そして、『2018年までに』という根拠になっているのは、黒田日銀総裁の任期が2018年8月ということです。その任期中は今の金融政策が続くと思われます。今の金融政策というのは、2016年から始まったマイナス金利政策に代表されるように、とにかく金融緩和の方向です。金融緩和は主に長期金利の引き下げをすることで、不動産を含めた投資を促すことで、経済循環を後押ししようというものです。つまり、金融緩和の中にあれば、不動産価格は当面上がるということが書かれています。資金の供給量が増えるということなので、不動産価格は上がる方向と書いてあります。この辺りよくわからないので、別途解説がいるかも。。。

ということで、解説してくれている記事たち

黒田東彦さん+日銀=金融緩和で、なぜ不動産価格は上昇するのか
diamond.jp
fudousan.zuuonline.com

解説記事を見て、私なりに"カゼオケ"*1をを考えてみるとこんな感じかな。
・・・金融緩和=日銀が国債を買う=国債が出回らない=国債の需要が増える=国債の価格が上がる=国債金利が下がる=国債に投資するくらいなら別の投資方法を考える=不動産が相対的に利回りが良くて安定している or 株は不安定だが利回りが良くなる(株価上昇を見込んで)=結果、不動産価格は下がるどころか上がる=・・・

現に、最近発表された公示地価は上がってるみたいです。
www.nikkei.com

記事では、観光客増加が影響していると書かれていますが、それはそれとして。

やっぱ、空き家対策を含めてまちづくりに関わる上では、法律や金融的な動きの影響は無視できませんね。無視できないどころか、それだけで決まってしまう部分もちゃんと認識しておかないといけません。人間の善意で成り立つ部分とほんとに制度でカバーしないといけない部分と。このバランスが難しいのですが、それが面白いところでもあります。まだまだ勉強していきます。

*1:風が吹けば桶屋が儲かるの略です。バタフライエフェクトを記述するときに使ってみたりします。