【QGIS】ラベルの編集 〜大阪都構想住民投票を題材に〜


いつも忘れがちなラベルの編集について記録します。

題材は前回同様、超今更感がありますが「大阪都構想に関する住民投票結果」です。

目指すグラフィックは以下の通り。

f:id:demacassette:20150710235030p:plain

図中のa,b,c,dは以下の表のように分類した結果です。

f:id:demacassette:20150710235746p:plain

さて、この分類方法は本論ではありませんが、個人的に知りたかったことをやってみたまでです。世間では、『高齢者が多いほど反対に流れた』みたいな論調がありましたので、それを数値的に確認してみたかったのです。この図表から考えるに、確かに高齢者が多いほど、反対票が投じられたように見えます。しかしながら、天王寺区や旭区のように例外も存在しました。一部のネット論調によれば、大阪市は南部より北部の方が裕福な人が多いということも影響したのではないか?とも言われています。確かに、反対票を投じるということは、現状から悪くなることを恐れるという意識(現状維持バイアス?)が働いた結果とも考えられますので、地区ごとの経済力の差も影響したと思われます。また、高齢者が多いほど投票率も上がる傾向にありますので、『高齢者=反対票』という傾向があるのなら、高齢者が多い地区が反対多数になったというのもうなずけますね。

以上、個人的見解でした。

 

ここから、QGISでのデータ処理方法の記録です。

  1. ベクタレイヤにデータレイヤを結合する。
    大阪市ポリゴンにエクセルデータを結合)
  2. 分類に基づきスタイルを調整(分類a~dに配色)
  3. 表示させるラベルを設定 ←今回はここ!

ラベルの設定は、レイヤのプロパティ→ラベルです。

f:id:demacassette:20150711000637p:plain

このように、表示させたい列のタイトルを設定してあげます。素直に今回の分類でラベルを表示すると以下になります。

f:id:demacassette:20150711000806p:plain

・・・ちょっとこれでは味気ないですよね。確かに分類名はわかりますが、どうせなら区名と合わせて表示してみます。設定方法は先ほどのラベルの設定画面の演算ボタンを押します。

f:id:demacassette:20150711001423p:plain

すると、演算画面が出てきます。これはラベルに限らず、属性テーブルでも同じような処理ができます。

f:id:demacassette:20150711001522p:plain

ここでは上記のように、フィールドA, 記号, フィールドBを結合させて表示してみます。

このとき、

・フィールドにあたる部分はダブルコーテーション " "

・記号にあたる部分はシングルコーテーション ' '

で囲みます。

・結合する演算子は、「 || 」で、この演算子の前後は結合されて表示される

・改行コードは、「\n」 (バックスラッシュと"n")

です。改行コードは、プログラミングとかやってる人はよく出てくるコードですが、今更ながらMacキーボードでバックスラッシュを打つ方法がわからなかったので、焦りました。

(参考) Macにおけるバックスラッシュ(\)の入力方法 - Qiita

お、なるほど。option + ¥ で \ が打てます!

これで、再度表示した結果がこちらです。

f:id:demacassette:20150710235030p:plain

なんとなく、見やすくなったと思ってます。このようにして、目的に応じたラベルの設定はいくらでも可能です。

 

以上、参考までに。

 

 

QGIS記事一覧