【QGIS】レイヤの結合 part1/2 〜大阪都構想住民投票を題材に〜


2015年5月17日(日)に、日本では類い稀な住民投票が行われましたね。

その投票結果なんかについては、別途記述するつもりでいます。

ここでは、社会的に注目度の高い投票結果を題材にして、QGISでのレイヤの結合方法をおさらいします。

ここで言うレイヤの結合とは、例えば市区町村のポリゴンデータが格納されているシェープファイルに、各市区町村の年齢別人口データなどを追加することを言っています。そうすることで、既存のジオデータに社会的データを付加することができ、その社会データの結果をGIS上で表示することができます。これこそGISの醍醐味ではないでしょうか。

まずは、目指すべきゴールを示します。

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大阪市特別区設置住民投票結果(投票数は読売新聞から転記して編集)

大阪市特別区設置住民投票 - Wikipedia

まぁ、よくある図ではあります。GISとかやっている人ならクッソ簡単です。だから私も追いつくために手順書き残します。では、手順です。

 

1.大阪市のポリゴンだけ抽出

 これはGISソフトの基礎の基礎かもしれません。今回使用しているデータは、このブログ内で使用している日本全体の市区町村データです。復習はこちらから。

demacassette2.hateblo.jp

 今回は、大阪府大阪市のみの分析ですので、関西にぐっとフォーカスします。そこで、必要な地物(ここでは大阪市内のすべての区)を選択します。と、その前に一応QGISのレイヤの編集モード切り替えをご紹介

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編集したいレイヤに対して、この動作を行うと、レイヤの編集が可能になります。

(今回の大阪市抽出作業では、実はこの手順は不要なのですが。。。)

そして、以下の選択ツールをクリックして、必要な地物を選択していきます。

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矩形で選択、ポリゴンによる地物選択、フリーハンドによる地物選択とかありますが、ここでは基本機能の矩形で地物選択をしていきます。

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そして地道に一つずつ選択します。ctrl キーを押しながらで、連続選択できます。

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24区すべてを選択!(あ、鶴見区が抜けている。あとでちゃんと入れてます)

そして、選択した地物のみを別のシェープファイルに保存します。

レイヤのプロパティ→名前をつけて保存 で以下の画面が出ますので、以下の設定をして選択地物のみのレイヤを作成します。

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すると、自動的に選択された地物のみのシェープファイルがマップに追加されます。

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以上で、第一の下準備は完了です。part1はここまでにしようかな。。。と弱気になりつつ、もう一つ先までいきましょう。 

 

2.結合用データの準備

今度は、QGIS上の作業ではなく、エクセルなどの表計算ソフトの登場です。今回の目的は、地図データに社会的データを乗っけて表示することですので、表示したい社会データを作っておく必要があります。今回の住民投票では、開票後に区別の賛成票、反対票の結果が新聞各紙に掲載されていましたので、それを拝借しました。

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こんな感じで、行列を作っておきましょう。ここで重要になってくるのは、あえて区名のみの列を作っていることです。この列を結合ポイントとしてGISレイヤデータに結合していきます。これがずれるとうまく結合できませんので少し慎重に。

 

ちょっと、part1はここまでにさせてください。

part2では、以下の手順で最終形まで完成させます。

 

3.文字列扱いのデータを数値データに変換

4.レイヤの結合

 

 

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