【QGIS】ジオメトリカラムを追加する1(基本操作編)
QGISでは、ジオメトリーツール(Geometry Tool)を使って、GISデータの中の地理的情報を追加することができます。実はこれ、いつも忘れてしまうのでいち早く記録したかった項目です。
ジオメトリカラムの追加でできることはデータの種類によって異なります。
- ポリゴン:面積(AREA)、周長(PERIMETER)
- ライン :長さ(LENGTH)
- ポイント:x座標(XCOORD)、y座標(YCOORD)
続いてこんな画面がでます。
- 入力ベクタレイヤ:ジオメトリカラムを追加したいレイヤを選択
- 計算に利用する:ジオメトリを計算する座標系を選択
ここで、"計算に利用する"の選択肢は意外と重要です。ジオメトリ情報を計算する際のCRS(座標系)を指定する必要があります。デフォルトはレイヤCRSですが、これはレイヤのシェープファイルが元々持っている座標系を利用するという意味だと思います。
もし、異なる座標系を持っているシェープファイルを表示していたとすると、望まない結果が出てきます。例えば、世界座標系の日本地図に、日本座標系のポイントデータを重ねていた場合などが考えられます。この場合は、「プロジェクトCRS」を選択します。すると、QGIS上で設定されているCRSでジオメトリカラムを追加してくれるので、予想外の値が出るのを避けられます。
(筆者の経験では、ポイントデータのx,y座標を追加した際に、"6000,14000"なんていう想像を超えた座標が返ってきたときがあります。これをプロジェクトCRSとして再度実行すると、"139, 34"と緯度経度な感じになってほっとしました。)
これを実行したら、結果を確認します。結果は、新たにベクタレイヤが追加されているので、そのレイヤの属性テーブルを見てみます。
すると、どうでしょう?右端の列に何か追加されています。今回、試行したのはポリゴンデータでしたので、面積と周長が追加されています。おー、これは便利だな。といった感じです。
しかし、ここで一つ疑問が残るのは、「この値が本当に正しいのかい?」ということです。これは研究者、科学者であれば鵜呑みにはしたくない値なので、次回はこの値が本当なのかを確かめる手段を紹介します。
ジャンルとしては、「計測ツールの使い方」になるかと思います。こんな感じで、必要になった内容を随時追記していきます。
では。